「嫌われる勇気」に基づき「転職」を考える
会社をおこした奴がいる
会社に残ったオレがいる
あせることないさ あせることないさ
自分に言い聞かす
明日がある 明日がある 明日があるさ
ウルフルズ「明日があるさ」の歌詞の一文です。
あせることないさ
とありますが…。ほんとうにそうでしょうか?
実は今わたし、焦っています。
このブログにたびたび登場する、わたしの師匠でもあるミレニアル君が転職をしました。
わたしとミレニアル君の勤めている会社は、簡単に言うとブラック企業。
- 給料はあがらない
- サービス残業は当たり前
- 男尊女卑
- ワンマン経営者
数年前はそうでもなかったんですが、最近は沈みかけた船というか、みんな会社が嫌いで、生き生きと誇りを持って仕事をしている人って一人もいない。不平不満だらけ。飲み会の席では愚痴のオンパレード。
そんな雰囲気のわるーい会社なので、当然離職者も多い。
そしてついにミレニアル君も辞めてしまいましたー!
ため息をつきながら嫌な仕事に向き合って、大切な1日が過ぎていく。そんな人生、ご免だと思っているのに、なぜ行動を起こさず、その場に立ち止まるのか?
う…わたしはアラフォーだし、女だし、転職して今より収入が高い会社に再就職することは見込めないし、転職する勇気がないんだよ。
そんなこと言って、転職先を調べようともしてないよね。結局、自らこの会社に居ることを選択しているんだよ。
あれ?この言葉を聞いて、わたしは一冊の本が思い浮かびました。
「嫌われる勇気」アドラー心理学についてわかりやすく書かれた本です。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ] 価格:1,620円 |
この「嫌われる勇気」の中に登場する青年も確か、自分が不幸だと嘆いていたけれど、それは自ら自分で選択したことなのだと、哲人から諭されていました。
もしかしたら、わたしの今のもやもやとした気持ちが、「嫌われる勇気」から結論が導き出されるかもしれない。
そこでもう一度、この本を読み返してみることにしました。
【目次】
「嫌われる勇気」に基づき「転職」を考える
「嫌われる勇気」とは!?
「嫌われる勇気」はダイヤモンド社から出版されています。自己啓発の根源であるアドラー(心理学者)の思想を「青年」と「哲人」という二人の登場人物の掛け合いの中で、それをわかりやすく解説した本です。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ] 価格:1,620円 |
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という「青年」の悩みに、アドラー心理学を用いて「哲人」がシンプルで具体的な答えを次々提示していきます。わたしは本を読みながら、青年と一緒に「ほーほー、なるほど」と何度も衝撃を受けながら読み進め、読み終えたあとはアドラー心理学を理解したつもりでいました。
この考え方で生きれば、わたしも幸せになれる!成長できると!
でも日常に戻ると、現実は何も変わっていない。本の教えを具体的に活用できたりはしていません。
意識的に取り入れる必要があるのかもしれません…!そこで今回は「転職の悩み」をアドラー心理学の教えに学び、解決していこうと思います。
あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの
「嫌われる勇気」の中で青年は自分は不幸だと嘆いています。しかし「哲人」は、自分自身が自ら不幸であることを選択しているのだと指摘します。
原因があるから不幸なのではなく、目的があって自ら不幸であることを選択しているというのです。
これを「わたしが転職しない理由」に当てはめてみます。
わたしはさまざまな原因によって自分は転職できないのだと思っています。
しかし、アドラーの考えは、これは単なる言い訳に過ぎず、本当は自らが転職しないことを選んでいるのだというのです。
これを、図でまとめてみましょう。
会社にいろいろと不満はあったとしても「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心なのです。
ライフスタイルを変えようとするとき、われわれは大きな勇気を試されます。変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」。きっとあなたは後者を選択されたのでしょう。
「嫌われる勇気」P52 哲人の言葉より
まさにそのとおり。わたしはライフスタイルを変える勇気がなくて、変わらないでいることを選択しているのだと思います。
いろいろな原因を言い訳にしていますが、本当は転職するのが怖い・今の自分の方が楽だからと、現状維持でいることを自らが望んでそうしているのです。
たとえ、それが本当に自分の望む理想の姿ではなかったとしても…。
他者との比較をやめ、理想の自分との比較を。
では、どうすれば自分の本当の本当に望む姿になれるのでしょうか。どうしたらそのような選択ができるのでしょうか。
「嫌われる勇気」では、すべての悩みは「対人関係の悩み」であると断言しています。もし、この世界から対人関係がなくなってしまえば、あらゆる悩みも消え去ってしまうというのです。
確かに、それは一理ありますが、わたしの転職の悩みとは結びつかないような気がします。けれど、実はつながっているのです。
わたしが転職したい理由はなんでしょうか?
自分の仕事が充実していないから、やりたいことをやれていないから。
大きな理由はこれです。ですが、この場合も実は他者との比較が入っています。
深層心理では…
他の人に比べて自分の仕事は充実していない。他の人に比べて自分はやりたいことをやれていない。
すべて他者との比較の上で自分の悩みを作り上げているのです。
健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるものです。
「嫌われる勇気」P92 哲人の言葉より
確かにわたしは人と比べてばかりいます。
他の人の方が輝いているな…わたしも輝きたい。だからわたしも転職したい!
他者と比較し、悩んでいるうちは、前に進めない。いつまでたっても理想の自分には近づくことができません。
われわれが歩くのは、誰かと競争するためではない。いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値があるのです。
「嫌われる勇気」P93 哲人の言葉より
他者と比較するのではなく、「理想の自分」と比較して、前に進んでいくべきなのです。
まとめ
「嫌われる勇気」から学ぶわたしの生き方とは
ミレニアル君がよくわたしにこう言います。
ごちゃごちゃ不平不満ばかり言うならまず、自分磨きをしろ!
は…はいー!
この考え方がアドラーの教えにすごく近いのではないかと思います。
わたしは、転職できない理由をいくつも並べて、自ら防衛線を張り、
不平不満を言いながら、現状の仕事を続けている。それは確かに楽な道です。
でもそれは本当にわたしが望む道なのでしょうか?
答えはNOのはず!
だって、わたしの理想は、ボルボXC40を購入して、素敵な洋服を買って、それを素敵なバッグに詰め込んで、いろいろなところを旅することではないか!
その理想のために、副収入を得るとブログで誓ったのはつい最近だったはず…。
すぐに、日常の波に飲まれ、楽な方向へ逃げてしまうね…。ダメだなぁ…。
わたしに足りないものは、理想の生き方を選択する勇気です。
理想の自分になりたい。
そのために、転職を考える!副収入を得る!眠いからと言って、ブログを書くのをさぼってはいけない!
「嫌われる勇気」をもう一度読んで、
勇気を蓄え、前に進んでいきたいと思います。
不平不満を言いながら現状にとどまることをやめ、理想の自分を目指す!